ここ数カ月、世界のサプライチェーンは混乱と危機に見舞われています。パナマ運河の干ばつから、紅海を航行する船舶を脅かすフーシ派の攻撃、ホルムズ海峡でのイランによる貨物船の拿捕、米国ボルチモアのフランシス・スコット・キー橋の崩落に至るまで、これらの出来事は、不確実性が増している環境のなかでサプライチェーンを運用することの意味を再定義しました。しかし、このような不測の事態が発生したとしても、サプライチェーン担当者は業務を止めるわけにはいきません。
project44は、毎月100億以上のサプライチェーンデータを処理しています。そのため、お客様がサプライチェーンの課題を解決し、どのような状況にも対応できるよう準備するための支援が可能です。弊社のサプライチェーン可視化プラットフォーム「Movement」上で提供する洞察は、これまでの膨大なデータから導き出したもので、危機が進行している間にもお客様が果断に迅速な(High-Velocity)サプライチェーン運用を継続するための行動をとるのに役立ちます。最新のMovement機能強化では、世界のサプライチェーン事象によって影響を受ける、または受ける可能性のあるすべての貨物をグローバルマップ上で確認できる Crisis Mitigation Mapを追加しました。
Movementのホームページにあるこの新しいビューは、各お客様のサプライチェーンに合わせて独自に設定され、特定のサプライチェーン事象の影響を受けたものだけを表示します。サプライチェーンに影響がない場合、または輸送中の貨物をより全体的に把握したい場合は、マップを使用して世界中で移動中のすべての貨物を完全に把握することもできます。
上のスクリーンショットは、紅海を回避するために迂回する船舶に乗っている36のアクティブな貨物を示しています。この情報を基に、次のアクションを取ることができます:
最近の危機がサプライチェーンに与えた影響を軽減するためにMovementを利用している顧客の一社に、多国籍自動車部品メーカーがあります。同社はproject44を生産と在庫管理に活用しており、サプライチェーンへの混乱の影響に関するリアルタイムのインテリジェンスから大きな価値を見出しています。project44を利用することで、在庫が枯渇している地域をピンポイントで特定し、地域全体の在庫補充戦略を実行することができました。そのため、現在進行中の紅海危機の間中も、事業の継続性を確保することができました。
この新しいCrisis MitigationViewはAIを搭載しており、影響を受ける貨物、または影響を受けるリスクのある貨物を、画面上の地図に集約して動的に表示します。このビューによりproject44のお客様は即座に影響を把握し、必要な対策を素早く取り、これまで以上に迅速にサプライチェーンの混乱に対応することができます。 以前は数日かかっていたことが、今では数時間かそれ未満で済むようになり、予想外の事態が発生した場合でも、Movementユーザーは一歩先を行くことができます。 重要な洞察が指先ひとつで得られるため、お客様は不必要な航空便の手配、ラインの停止、納期の遅れといったコストのかかる影響を回避し、世界的な危機が発生している際でも、自社のサプライチェーンに対する影響を最小限に押さえることが可能になります。
この新機能やproject44ソリューションについては、弊社Webサイトや、下記ページをご覧ください。
Movement新機能: CrisisMitigation Map
https://get.project44.com/crisis-jp/