project44のお客様へ
project44では、お客様を支援するため、弊社のサプライチェーン可視化プラットフォーム「Movement」内にカスタムビューをご用意いたしました。project44プラットフォームをご使用のお客様は、今回の台湾地震により影響を受けた可能性のあるすべての出荷とオーダーをご確認いただけます。
2024年4月3日朝、マグニチュード7.4の地震が台湾で発生しました。地震が発生したのは台湾東海岸の花蓮県（人口約30万人）で、救助と復旧作業が続けられています。これまでのところ、9人が死亡、1000人近くが負傷しているとの発表があります。瓦礫の中から生存者を見つけるため、捜索隊が活動中です。
台湾は、エレクトロニクス、通信、オーディオ・ビデオ製品を含む複数の産業にわたる主要製造業者としての役割を果たしています。台湾には、世界最大の受託チップメーカーであるTSMC社（TaiwanSemiconductor Manufacturing Company Limited）があり、アップルやNVIDIAといった企業が顧客として名を連ねています。
震源地に最も近いのは花蓮港（Port of Hualien）です。この港は、主に地元の砂利、セメント、大理石のために活用されている小規模な港ですが、クルーズ船やホエールウォッチング船のハブ港としても機能しています。高雄港、基隆港、台北港とは異なり、コンテナ船の主要港ではありません。そのため、ほとんどのサプライチェーンへの影響は局地的なものにとどまり、この地域の道路、トンネル、橋梁の被害状況により影響度合いが左右されると予想されます。
上の地図では、震源に近接しているRORO船は1隻のみで、海岸近くには数隻の船があります。台湾に近い船舶のほとんどは、中国に近い西海岸か北部に存在しています。
前述の通り、台湾は世界的な製造業の一大拠点となっています。台湾はまた、コンテナ積み替えが発生する一般的な場所でもあります。つまり、コンテナがある船から降ろされ、別の船に積み替えられることで、より効率的に最終的な揚げ地港に到着します。台湾では毎月、数百万TEUのコンテナが港、特に高雄港から出荷されています。
上の図は、台湾からの輸出量が数百万TEUに達することを示しています。地震の震源地に最も近い花蓮港は、台湾から輸出されるコンテナ貨物の輸送には使用されていません。だからといって、地震によるサプライチェーンへの波及効果がないことを意味するものではありませんが、海上輸送は安定的に推移すると予測されています。一方で、道路、橋、トンネルのインフラ被害からの回復に伴い、道路を使った陸上輸送については遅延が急増する可能性が高くなっています。また、被害状況の調査が行われている間、鉄道に遅れが出る可能性もあります。
project44は、台湾の地震に関する最新情報をできるだけ速やかに提供することを優先していますが、この困難な時期においても、被災された方々の安全が最優先事項であることに変わりはありません。被災された方々とそのご家族のご無事を心よりお祈り申し上げます。
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【本インサイトレポートに関するお問い合わせ】
marketing_jp@project44.com
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2024年4月3日朝、マグニチュード7.4の地震が台湾で発生しました。地震が発生したのは台湾東海岸の花蓮県（人口約30万人）で、救助と復旧作業が続けられています。これまでのところ、9人が死亡、1000人近くが負傷しているとの発表があります。瓦礫の中から生存者を見つけるため、捜索隊が活動中です。
台湾は、エレクトロニクス、通信、オーディオ・ビデオ製品を含む複数の産業にわたる主要製造業者としての役割を果たしています。台湾には、世界最大の受託チップメーカーであるTSMC社（TaiwanSemiconductor Manufacturing Company Limited）があり、アップルやNVIDIAといった企業が顧客として名を連ねています。
震源地に最も近いのは花蓮港（Port of Hualien）です。この港は、主に地元の砂利、セメント、大理石のために活用されている小規模な港ですが、クルーズ船やホエールウォッチング船のハブ港としても機能しています。高雄港、基隆港、台北港とは異なり、コンテナ船の主要港ではありません。そのため、ほとんどのサプライチェーンへの影響は局地的なものにとどまり、この地域の道路、トンネル、橋梁の被害状況により影響度合いが左右されると予想されます。
上の地図では、震源に近接しているRORO船は1隻のみで、海岸近くには数隻の船があります。台湾に近い船舶のほとんどは、中国に近い西海岸か北部に存在しています。
前述の通り、台湾は世界的な製造業の一大拠点となっています。台湾はまた、コンテナ積み替えが発生する一般的な場所でもあります。つまり、コンテナがある船から降ろされ、別の船に積み替えられることで、より効率的に最終的な揚げ地港に到着します。台湾では毎月、数百万TEUのコンテナが港、特に高雄港から出荷されています。
上の図は、台湾からの輸出量が数百万TEUに達することを示しています。地震の震源地に最も近い花蓮港は、台湾から輸出されるコンテナ貨物の輸送には使用されていません。だからといって、地震によるサプライチェーンへの波及効果がないことを意味するものではありませんが、海上輸送は安定的に推移すると予測されています。一方で、道路、橋、トンネルのインフラ被害からの回復に伴い、道路を使った陸上輸送については遅延が急増する可能性が高くなっています。また、被害状況の調査が行われている間、鉄道に遅れが出る可能性もあります。
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